変形性膝関節症

■変形性膝関節症とは

健康で正常な膝関節においては、膝の曲げ伸ばしの際、半月板や軟骨がクッションとなり、痛みを生じません。ですが、加齢などによりクッションが擦り減ったり傷ついたりすると、大腿骨と脛骨がこすれあって、変形性関節症となります。変形性膝関節症とは、加齢による変形や膝のケガなどの影響で、膝の軟骨や骨が傷つき関節に変形を生じ、その経過において膝痛を生じる疾患です。
変形性関節症の国内における総患者数は、約95万人(男性35%、女性65%)と推計され、どの年齢層においても女性の方が多く、男女とも50歳前後から増加し、70歳代後半がピークとなります。

変形性膝関節症のレントゲン写真変形性膝関節症のレントゲン写真

変形性膝関節症のレントゲン写真

●変形性膝関節症の症状

「歩くと痛い」「しゃがめない」「正座ができない」「膝が完全に伸びない」「O脚が目立つようになってきた」などの自覚症状があります。
膝痛で悩まれて外来に受診される方はとても多く、そのなかで特に中高年者の方の場合、変形性膝関節症と診断を受ける方は半数以上となります。しかし、この診断のなかには、ほとんど変形を認めない方から高度な変形を生じている方まで、また痛みも軽度の方から強い痛みを感じている方まで、さまざまな状態があり、一概に変形性膝関節症とくくれるものではありません。
変形性膝関節症と診断を受けている場合でも、痛みの主体が膝関節周囲の炎症であったり、半月板損傷であったりと、骨や軟骨の変形が症状の原因でないこともあります。

変形性膝関節症チェックリスト

■変形性膝関節症の治療

変形性膝関節症でも、程度が軽い場合や初期の状態では、投薬や運動療法といった保存的療法で症状を寛解させることができます。
ただし、痛みが継続する場合や、高度な変形で歩くことができなくなった場合、関節疾患が進行した場合には、人工膝関節置換術などの手術療法が必要になります。

●保存療法と手術療法

*保存療法
・消炎鎮痛剤や温熱療法で痛みを緩和させる
・変形を生じた関節面に過剰な負荷をかけないために体重の減量や杖を使用する
・歩行時の膝の側方動揺性を減少させるために足底板を使用する
・ステロイド剤の関節内注入による消炎鎮痛効果
・運動療法(リハビリ)により脚の筋力を改善したり日常動作の工夫により負担を軽減させる など

*手術療法
人工膝関節全置換術

人工膝関節置換術とは

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